熊本ろう学校小学部1年の宮野拓海君が、全国のろう学校生の絵画コンクールで、最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。20日、熊本市東区東町の同校で表彰式があった。
聴覚障害者教育福祉協会の主催。全国29校から593点の応募があった。幼稚・小学部と中・高等部の2部門でそれぞれ最優秀賞1点ずつを選び、うち宮野君の作品を最高の文科大臣賞とした。
受賞作のタイトルは「きれいなけなみのさる」。市動植物園であった5月の校内写生大会で、水彩絵の具とクレヨンを使って、木に登ったリスザルを画用紙いっぱいに描いた。サルの自然な表情が評価されたという。協会の櫻井博専務理事が、表彰状や副賞を手渡した。
宮野君は「サルの毛がきれいだったので、1本ずつ丁寧に描いた。来年も受賞できるように頑張りたい」と喜んだ。
熊本ろう学校からは、中学部2年の上村健太君も優秀賞を受賞。ほか3人が佳作に選ばれた。