熊本県内の大学生らの就職活動に役立ててもらおうと、熊本市や西原村の食品製造会社や工場を見学するバスツアーが12日あり、県立大の学生が最先端の製造現場に触れた。熊本日日新聞社と県中小企業団体中央会の主催。
若者の就職や地元企業の人材確保を支援する中小企業庁の事業の一環。同大食健康科学科2、3年生の計45人がまず、熊本市の杉養蜂園や熊本製粉で、製造工程や企業理念などの説明を受けた。
西原村のマルキン食品阿蘇工場では、担当者が大豆から豆腐を作る工程を説明し、「品質管理やリサイクル、地域貢献など多方面にこだわって業務にあたっている」と強調した。学生らはオートメーション化され、次々とパックされていく豆腐製品の製造ラインに驚いていた。
小坂詩音さん(20)は「企業ごとに求める人材が少しずつ違っていて勉強になった。職場の雰囲気や人間関係を重視して就職を考えたい」と目を輝かせていた。