熊本県益城町と西原村は24日、熊本地震の発生から100日が過ぎたのを機に慰霊祭をそれぞれ開いた。今回の地震で自治体が主催する追悼式は初めて。
20人が死亡した益城町の慰霊祭は町内の文化会館で開かれ、遺族ら約400人が参列し、全員で黙とうをささげた。
遺族代表の松野良子さん(59)は4月16日の本震で自宅が倒壊、母のミス子さん(当時84)を亡くした。「慰霊祭を機に遺族の心が癒やされ、町の復興の力となることを願う」と話した。
5人が犠牲となった西原村では村民体育館に約200人が集まった。亡くなった野田洋子さん(当時83)の長女、園田久美代さん(60)は「今も現実を受け止め切れない」と心境を語った。